詩の朗読再生
No.21 (1968年、30歳。夏、妻子が不在の家で)
両目を抉った男
(セメント彫刻、61.0×28.5㎝、奥行25.0㎝)
誰が、子らとの生活の幸せを、壊したのだ。
妻が不在の家で、一人で子育てをする大変さばかりを心配していたが、僕は、子らに幸せと生きる喜びと勇気を貰っていた。
何も見えては居なかった。
子を失って、初めて、自分の愚かさに、気づく。
僕は、盲目だ。
慙愧に耐えない思いで、自分の両目を抉った自刻像を彫る。
誰が、子らとの生活の幸せを、壊したのだ。
妻が不在の家で、一人で子育てをする大変さばかりを心配していたが、僕は、子らに幸せと生きる喜びと勇気を貰っていた。
何も見えては居なかった。
子を失って、初めて、自分の愚かさに、気づく。
僕は、盲目だ。
慙愧に耐えない思いで、自分の両目を抉った自刻像を彫る。