詩の朗読再生
No.19 (1968年、30歳。初夏、妻子が不在の家で)
体中に弾丸を受けた男
(58.0×25.0㎝、奥行27.0㎝)
30歳の僕は、産まれて初めて一人暮らしをしている。
毎日、真っ暗な家に、夜10時頃、帰宅する。
表現しようの無いわびしさ。
今の僕は、体中に弾丸を受け、満身創痍だ。
自分に弾丸を撃ちこんだのは、自分なのだが。
僕は、酒を一滴も飲まずに、朝まで、彫刻を作る。
子らが居た時に、何故、僕は、一心不乱に彫刻を彫り、子らを守れなかったのだろうか。
30歳の僕は、産まれて初めて一人暮らしをしている。
毎日、真っ暗な家に、夜10時頃、帰宅する。
表現しようの無いわびしさ。
今の僕は、体中に弾丸を受け、満身創痍だ。
自分に弾丸を撃ちこんだのは、自分なのだが。
僕は、酒を一滴も飲まずに、朝まで、彫刻を作る。
子らが居た時に、何故、僕は、一心不乱に彫刻を彫り、子らを守れなかったのだろうか。