詩の朗読再生
No.76 (1984年、47歳)
人間の裏Ⅰ
(セメント彫刻、181.0×43.0㎝、奥行24.0㎝)
僕の内面は、怒号する。
僕は、年齢と共に、旧態依然の価値観を、妻に押し付ける男になっている。
「妻や母に、博士号は要らない」。
妻から見れば、革命を語っていた男が、目先の幸せを大切にする、普通の男になり下がったのだ。
幻滅され、軽蔑されても仕方が無い。
どうしてこうなるのだ。
どうすれば良いのだ。
僕は、自分に怒号する。
「情けない男だ」と。
僕の内面は、怒号する。
僕は、年齢と共に、旧態依然の価値観を、妻に押し付ける男になっている。
「妻や母に、博士号は要らない」。
妻から見れば、革命を語っていた男が、目先の幸せを大切にする、普通の男になり下がったのだ。
幻滅され、軽蔑されても仕方が無い。
どうしてこうなるのだ。
どうすれば良いのだ。
僕は、自分に怒号する。
「情けない男だ」と。