動画と詩の朗読再生
No.14 (1966年、29歳)
首を抱く自刻像
(セメント彫刻、48.0×46.0㎝、奥行56.0㎝)
妻は、自分の生き方が見つからない不安と焦燥、僕との結婚生活のストレスから、胃潰瘍になって、入退院を繰り返します。
その姿を見て、僕は、自分が情けなくて、昨夜、自分で、自分の首を切り落としました。
僕は昨日までの自分を殺したのです。
妻との結婚生活を続ける為に、幼い二人の子を守る為に、この社会で生き残る為に、僕は変わらなくてはなりません。
だが、これから、どうやって、僕は、変われば良いのでしょう。
僕は自分の首を抱いて、茫然自失しています。
強くならなければなりません。
子らの為に。妻の為に。
僕には、彼らを守る義務があるのです。