詩の朗読再生
No.25 (1968年、30歳。夏、妻子が不在の家で)
半身を捥がれた男
(セメント彫刻、98.0×19.0㎝、奥行22.0㎝)
僕は半身を捥がれて生きている。
一人暮らしの辛さが骨身に沁み、地獄を見ている。
妻子が、家に帰ってきたら、僕は、お前達を大切にして、逞しく生きて見せる。
どっこい、どんなもんだいと。
覚悟を決めた男の姿の美しさを、見せてやる。
僕は半身を捥がれて生きている。
一人暮らしの辛さが骨身に沁み、地獄を見ている。
妻子が、家に帰ってきたら、僕は、お前達を大切にして、逞しく生きて見せる。
どっこい、どんなもんだいと。
覚悟を決めた男の姿の美しさを、見せてやる。